コラム / プロダクト

    靴を知りつくした伊勢丹新宿店スタッフが教える、ONもOFFもシューズ選びで毎日が楽しくなるファッションの楽しみ方 with GORE-TEX フットウェア

    ゲストライター
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    自分好みのアイテムを選びコーディネイトを楽しむのがファッションの醍醐味ですが、デザインやカラーの見た目はもちろん、様々な環境に対応する機能や素材を搭載したアイテムも増え、近年ではその選択肢も多様化しています。

    そんな中、今回注目するのは、コーディネイトの要とも言えるシューズです。「オシャレは足元から」などとよく言われますが、ひと昔前ならばビジネスシーンでは革靴、休日にはスニーカーと、使い分けをするのが一般的でした。しかし現在では、ワークスタイルの変化などに伴い、そのコーディネイトへの取り入れ方のバリエーションも豊かになっています。

    そこで、シューズの選び方や現在のトレンド、さらにはオススメのアイテムなどを教えてもらうべく、ドレスシューズからスニーカーまで国内有数の品揃えを誇る、伊勢丹新宿店 メンズ館の紳士靴売り場へ。同店で長くシューズに携わっている谷口雅樹さんと宮下創太さんにインタビュー。トレンドや機能性などを踏まえた、シューズを上手に使ったコーディネイトも提案してもらいました。

     

    時代によって装いのカタチが変わり、
    求められるシューズの常識も変化している

    シューズについてお話を聞かせてくれたのは、伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴のマネージャー・谷口さん(写真右)と、バイヤーの宮下さん(写真左)。まずはおふたりの業務についてうかがいました。

    「三越伊勢丹ではひとつの売り場を“お買い場”と呼んでいるのですが、その“お買い場”をバイヤーとセールスマネージャーのふたりが、それぞれの側面で運営をしています。そのため、宮下(バイヤー)がお客さまに提案したいモノやコトについて、セールスマネージャーというフィルターを通してお客さまに繋いでいくというのが私の仕事です」

    そう答える谷口さんは、100名を超えるスタッフが在籍する紳士靴売り場において、多くの顧客にシューズを販売。膨大な種類の靴を扱うセールススタッフは、仕入れなどを行うバイヤーとチームを組んで販売を行っているのだといいます。

    一方、バイヤーの宮下さんは、店頭を彩る商品を仕入れるキーマン。

    「伊勢丹新宿店のお取組先様は多岐に渡ります。各社の展示会に足を運びながら、商品を選定して仕入れてくるというのが私の仕事です。弊社では『訴求・商品・展開・販売』という4つの仕事が大事だとよく話すのですが、仕入れに応じてPRなどの訴求計画を立てたり、商品選定だけでなく別注品や限定品などの開発も行ったりと、どの商品を店頭のどこに出していくかという展開の仕方を考えるのもバイヤーの仕事です」

    続いて、都内屈指のファッションスポットにおけるシューズの品揃えを支える谷口さんと宮下さんに、昨今のトレンドや人気のデザインについても聞きました。

    「以前は、いわゆるビジネス・ドレスシューズの基本形とも言えるストレートチップがよく売れる傾向にあったのですが、昨今はバシっとスーツを着て仕事をする人が昔と比べても少なくなっていることもあり、外羽根のプレーントゥ、Uチップ、ローファー、あとは秋冬だとサイドゴアブーツといった、少しカジュアル寄りの革靴がよく売れています。カジュアルシューズではレザーシューズならクラークス、カンペール、エコーといったところが人気です。少し前まで続いていたスニーカートレンドや、革靴への“硬い”とか“重い”とか“痛い”というイメージから、スニーカーを選ぶ人が増えていたのですが、それでも革靴を履きたいという方にとっては、クラークスのシューズなどはちょうどその中間に位置するアイテムとして取り入れやすいのだと思います」(宮下さん)

    現在はクラシックなビジネス・ドレスシューズよりも、少しカジュアルな雰囲気を持つようなデザインがトレンドだと話す宮下さん。加えて谷口さんが顧客の需要の変化についても教えてくれました。

    「革靴における昨今の風潮は、常にコンフォートなものが求められているように感じます。コロナ禍を経て家から出る必要性が減った方や、外出時にもスーツを着ない方が増えたこともあり、革靴においてもスニーカーのように履けるものや、履き心地がいいもの、水に強いなどの機能性を持ったものが好まれるようになってきました。生活様式の変化に合わせて、お客さまのシューズに対する需要も変わってきているように思います」(谷口さん)

     

    防水性や透湿性などの高い機能性が求められるなかで、
    顧客の信頼を得ているGORE-TEX フットウェア

    多くの人が軽さや履きやすさ、そして機能性を求めるようになってきたことに合わせ、シューズの素材や機能も日々進化しています。そんな高機能なシューズに関しても、おふたりに詳しく話を聞いてみました。

    「お客さまからのご要望が最も多い機能は『水に強い』ということ。今年は急に雪が降ったこともありましたし、そういう悪天候にまつわるニュースが流れると、都内の店舗であっても雪が降った際でも使えるシューズを探しに来られる方は非常に多くなります。夏季もゲリラ豪雨などの時に、そういったご要望は増えます。そのため、雨でも濡れずに蒸れないというGORE-TEX フットウェアはどのモデルも人気が高く、多くのお客さまに選んでいただいています。さらに、GORE-TEXの持つ防水性・撥水性といった機能は防汚効果もあるため、デイリーなケアがあまり必要ないという点でもオススメです」(谷口さん)

    アウトドアフィールドでも定評があるように、防水性や透湿性といった高い機能性を持つのがGORE-TEX プロダクトテクノロジーの特徴ですが、その機能性は日常遣いにおけるシューズにも広く求められているようです。さらに、その魅力について、宮下さんはこう続けます。

    「多くのメーカーが自社開発の防水・透湿機能を搭載したシューズを出していますが、その機能性をお客さまにお伝えし、ご納得いただくのは簡単ではありません。でも、GORE-TEX ブランドのひし形のタグが付いているだけでお客さまには信頼していただくことができますし、GORE-TEX プロダクトテクノロジーがどういう機能を持っているのかを既に理解されている方も多く、それはGORE-TEX ブランドの強みだと実感しています。また、シューズ内のムレによるニオイを気にされる方も多いのですが、足の全方向から湿気を排出してムレを軽減してくれる透湿性に優れた『GORE-TEX SURROUND® フットウェア』などの革新的な機能を搭載したシューズもあり、注目される方もいらっしゃいます。履く機会が減ったので『革靴は一足持っていれば十分』というお客さまも、一足だけを選ぶのであれば悪天候にも対応できるGORE-TEX シューズにしよう、とセレクトされるケースも増えています」(宮下さん)

    防水性や透湿性が高いGORE-TEX フットウェアは、生活様式やファッションへの向き合い方が大きく動いた近年において、より一層ユーザーから求められるようになったことが分かります。

    ひと通りトレンドについてうかがったところで、おふたりには伊勢丹新宿店 メンズ館 紳士靴売り場のラインナップの中から、ビジネス・ドレスシューズとカジュアルシューズの双方から特にオススメのGORE-TEX フットウェアを3足ずつ紹介してもらいました。

    まず、ビジネス・ドレスシューズのオススメは、アシックスの「ランウォーク外羽根Uモカ(WR612L)」(写真左)、リーガルの「ストレートチップ(108S)」(写真中央)、マドラスの「マドラス 外羽根プレーントゥ(M728G)」(写真右)の3足。いずれもビジネス・ドレスシューズのデザインを踏襲しつつ、GORE-TEX プロダクトテクノロジーを搭載していて、雨の日も晴れの日も快適に履くことができる設計。歩きやすく軽量なものから、革靴らしいしっかりした履き心地のものまで、幅広くラインナップしています。

    続いてカジュアルシューズのオススメは、スピングルムーブ「SPM-619」(写真左)、エコー「ストリート 720」(写真中央)、クラークスオリジナルズ 「ワラビー GTX」(写真右)の3足。「ワラビー GTX」は非常に人気のモデルで、メンズ館にレディースサイズを求めて女性が訪れることも多いのだとか。

     

    自分の体型に合わせてボリュームを選ぶ!
    シューズを上手く使ったON・OFFスタイルのコーディネイトを伝授

    さらにおふたりには、GORE-TEX フットウェアを主軸にした、ON・OFFスタイルのコーディネイトも提案してもらいました。

    <谷口さんのONスタイル>

    普段からスーツスタイルで接客しているという谷口さんがONスタイルに選んだのは、マドラスのコインローファー。足のサイズが小さめだという谷口さんは、ボリューム感がありすぎず、ノーズが長すぎないラウンド型のものを選ぶことが多いそう。裾幅が広くないスーツを着る機会が多い谷口さんならではの、自分の体型に合わせたコーディネイトです。ブラウンのスーツに、ブラックのシューズとブラックのネクタイを合わせているのもポイントです。

    <谷口さんのOFFスタイル>

    谷口さんのOFFスタイルは、リーガルのスエードのダービーシューズを軸にしたシックなカジュアルコーデ。シューズに似た素材感のジャケットを合わせ、ワイドなストレートデニムパンツと、インナーにマリンボーダーのクルーネックシャツを合わせることで、ビンテージ感も漂う大人のOFFスタイルにまとめています。

    <宮下さんのONスタイル>

    外出が多く、普段はスーツを着る機会が少ない宮下さんのONスタイルは、カジュアル寄りのセットアップにエコーのダービーシューズを合わせた程よい躍動感のあるコーディネイト。今回選んだエコーのシューズは、防水性を備えながらも360°全方位から透湿機能をもつGORE-TEX SURROUND® フットウェア。ONタイムにも対応するスマートなルックスで、カーキのセットアップを落ち着いた印象にまとめてくれます。

    <宮下さんのOFFスタイル>

    「身長も高くガッシリとした体型のため、体とのバランスを考えてボリューム感のあるシューズを選ぶようにしている」と話す宮下さん。OFFスタイルは、GORE-TEX ファブリクスを使ったブラウアーのナイロンジャケット(ユーズド)に、ニューバランスの人気スニーカーのGORE-TEX 仕様「M2002RXB GORE-TEX」を合わせた、遊び心に溢れる機能素材コーディネイトです。オーバーサイズのジャケットとボリュームのあるスニーカーを合わせることで、全身のバランスを絶妙にコントロールしています。

    みなさんもおふたりのアドバイスを参考に、いろいろなコーディネイトに挑戦してみてはいかがでしょう。

     

    サステナビリティを意識したモノづくりは、
    今後、シューズにおいても注目されていくはず

    最後に、日本有数の紳士靴売り場スタッフだからこそ感じる潮流や、シューズのトレンドの移行についてもうかがいました。

    「軽量化や耐久性は現時点でもどんどん向上しています。そのなかで最近感じるのは、メーカー各社のサステナビリティに対する意識が非常に高まっているということ。同じ機能や素材感を保持しながらも、製造工程で出るCO2や水の排出量を減らすといった活動は、海外のメーカーを中心に活発になってきているように感じられます。また、シューズに使う革を鞣(なめ)す作業にしても、通常はかなりの水が排出されるのですが、例えばエコーの『DriTan™(ドライタン)』技術は、水をほとんど使わずに原皮に含まれる水分を利用して鞣すという革新的な技術ですし、そういう部分は今後もさらに進化していくのではないでしょうか」(宮下さん)

    地球環境に影響を及ぼさないサステナブルなモノづくりは、あらゆる業界で注目されている動きのひとつですが、シューズの世界でも同様であると宮下さん。さらに谷口さん曰く、その流れは顧客にも確実に浸透しつつあるようです。

    「そこ(サステナビリティに配慮して作られたアイテム)を狙い撃ちして選ばれるお客さまはまだ少ないですが、興味を示される方は増えてきています。意識の高いお客さまは、商品の製造工程や作業するスタッフの労働環境がどのようなものかを気にされる方もいらっしゃいます。宮下が言うように、サステナビリティに関しての意識は海外のメーカーを中心に高まっています。そういう意味でも、サステナブルなモノづくりを早く取り入れ実践しているGORE-TEX プロダクトテクノロジーを取り入れているシューズは、今後もっと関心が高まるのではないでしょうか」(谷口さん)

     

    ▼伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴 インフォメーション
    ISETAN MEN’S net

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