地球を守ることへのコミットメント

Higg Material Sustainability Index（MSI）は、最終製品の環境負荷について情報を得られる、信頼できる基準です。この情報は製品のラベル表示に利用でき、人々やブランドにさらに詳しい情報を提供します。MSI は LCA データを使って構築されていますが、あるモデルに対する業界平均のデータセットの使用となっているため、ゴア独自のプロセス改善は考慮されません。もう一つ重要な点として MSI は「ゆりかご」(原料)から「退場」までの環境負荷を示すものであり、当社の場合、これは最終製品を製造する工場に対してゴアラミネートを出荷するまでを意味します。この視点は、製品の総合的な環境負荷の主な部分は認識できますが、製品の長い寿命から得られる利点を反映していません。このツールは、特定の製品に関する完全なライフサイクルアセスメント（LCA）を置き換えるものではなく、方向を確認するガイダンスとして使用することが推奨されます。

Higg Facility Environmental Module (FEM) は、企業が自らの事業活動と製品の環境負荷を測定し開示するための自己評価・独立第三者評価ツールです。2018 年から、ゴア ファブリクス ディビジョンの3つの製造工場すべてで、Higg FEM セルフアセスメントを用いた環境パフォーマンスの独立第三者評価を行っています。エネルギー、水、排出、廃棄物、化学物質の分野にまたがる評価レポートは、Higg.org プラットフォームにて透明性をもって開示されます。各 Higg FEM サイクルの後、ゴア ファブリクスディビジョンの工場は、監査からの推奨事項をどのように実施できるか、また環境パフォーマンスをどのように継続的に改善できるかを評価します。

Higg Facility Social & Labor Module (FSLM) は、製造工場が社会的なコンプライアンスを満たしているかどうかを評価するツールです。2019 年 8 月、中国の深センにあるゴア ファブリクス製造工場は独自の Higg FSLM 検証プロセスを実施し、その結果を Higg プラットフォームでお客様に公開しています。さらにドイツのプッツブルン、米国エルクミルズの自社工場でも Higg FSLM を使って評価を実施しています。これらの施設では、各国で検証プロセスが利用可能になり次第、検証監査を実施する予定です。